NPO法人設立のメリット
社会的信用の向上
法人格を取得せず任意で活動しているNPOもありますが、法人として活動しているほうが安心感を与え、信頼感を増すことができます。
法人名での契約や登記ができる
平成10年12月1日にNPO法が施行されるまでは、民間の非営利団体は任意団体として活動してきました。
この法律が施行されてからは、NPO法人として法人格を取得することにより、法人名で登記をしたり、契約できるようになりました。
法人名で銀行口座の開設ができる
任意団体では個人名の銀行口座で処理するため、経理上、トラブルが起こる可能性があります。NPO法人名の銀行口座にすることにより経理が明確になります。
優秀な人材を確保できる
勤務する側の立場から考えれば、任意団体よりもNPO法人の方が信用度もあり、人材の確保には有利です。
事業委託や補助金が受けやすくなる
行政からの事業の委託や補助金は、対象者を法人に限定しているところも多く、今後の事業の継続・発展を考えた場合に有効な手段になります。
寄付金を集めやすい
公益的な組織であるNPO法人であれば、信用が高まりますので、趣旨に賛同して「スポンサー」に寄付を依頼する際にも、アピールになります。
任意団体では、寄付金を募るのも困難ですし、たとえ趣旨に賛同してくれたとしても、個人名義の口座に振り込むのでは、スポンサーにとっても寄付するのに躊躇するでしょう。
(任意団体では法人格がないので、法人名義の銀行口座が開設できず、代表者の個人名義になってしまいます。)
独自の税金制度と節税対策
通常の会社であれば、売上げから経費を引いたものに法人税がかかってきますが、NPO法人であれば、活動によっては通常の会社では課税だった事業が、全く非課税になってしまうような事業もあります。